新潮を立ち読みした

梅田氏と平野啓一郎の対談を少し立ち読みした
2ヶ月連続でやるらしい
なかなか面白い
かみ合うのは難しいかもしれないが
平野は社会的な自己とネット上の自己の分裂について、少し否定的に語っていて
梅田さんは肯定的、日本的に見ているという感じかな
平野の社会的な自己とネット上の自己、見かけと本質の分離という問題は
以前から語っていたし「最後の変身」などでもテーマ化されていて面白いのだが
それを理解できる人は少ないかもしれない
三島由紀夫はまさにそういう人だったみたいで「みかけと本質の一致」「思想と
行動の一致」「意識と無意識の区別はない」全体的な自己、身体を目指していたし
宣言していたと、平野啓一郎は「波」の三島全集完結に寄せて書いている

確か「金閣寺」論でも見かけと本質の不一致に由来する「悪」というテーマについて
平野は触れていた

こういう「自己」「身体」観のずれのあるところで、どれだけ話がかみ合うかと思って
いたがまずまず成立していたと思う

平野は「空気なんて読まないで、思ってることをぶっちゃける」フランス人について
語っていて、まさにそういう人間なんじゃないだろうか